僕は就活を証明しようと思う。

完璧な就活というものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

僕は最強の恋愛工学戦士が誰だか証明しよう。

本ブログの元論文である本家「ぼくは愛を証明しようと思う。」内のベーシック理論、恋愛工学。そして恋愛工学の学習者は工学生、恋愛工学戦士などと呼ばれる。Twitter界隈には、その戦士が多数存在し、コミュニティとなっている。

その数多の恋愛工学戦士の中で、工学生首席と呼ぶべき人間を見つけてしまった。 

本稿は就活とはテーマがズレるが、就活工学のベースは恋愛工学であり、その首席のプレイは知っておいて損がないので筆をしたためたいと思う。

のっけから、その首席の名を明らかにしてしまいたい。それはずばり

村上春樹小説の主人公

に他ならない。

本稿では、下記の村上春樹小説を中心に、恋愛工学首席として春樹小説の主人公のプレイを研究してみたいと思う。

※参考文献

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

 
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

 

また小説中の引用箇所については、ドリーさん(@0106syuntaro)の「村上春樹いじり 」から抜粋させてもらっている。

前置きが長くなったが彼のプレイを覗いてみよう。なお、背景にある恋愛工学の基礎理論は今回のエントリーでは説明しきれないので、本家のメルマガを購読してみてほしい。

***

┃Attractフェーズの完全攻略方法

このフェーズで最も難しいのが「非モテ」感を出さないでいつつ、自分を上手く魅力付けすることだ。その難易度が高いプレイを完全にマスターしているのが春樹小説の主人公だ。

羊をめぐる冒険において、主人公は「耳がすごい女」という物語のヒロインと出会う。そのヒロインに会って間近のプレイがこれだ。

「僕が角を曲がる」と僕は言った。「すると僕の前にいた誰かはもう次の角を曲がっている。その“誰か”の姿は見えない。その白い袖がちらりと見えるだけなんだ。でもその袖の白さだけがいつまでも目の奥に焼きについて離れない。こういう感じってわかるかい?」(p51)

わからんわ! ただ、君が気になる、というのをストレートに言わないことでの非モテ回避、かつ自分のメタファーの巧みさを武器に社会的地位をさらっとPRしている。さらに同タイトルの別のシーンを見て欲しい。

女「あなたは何を抱え込んでいるの?」
主人公「たいしたことじゃないよ」
女「きっとあまりしゃべりたくないのね?」
主人公「きっと上手くしゃべれないことなんだ」
女「本当にしゃべりたいことは、うまくしゃべれないものなのね。そう思わない?」
主人公「わかならないな」 

女から興味をもってもらい、共感してもらえても、ここまでクールに受け流す、このマウントの取り方こそ、Attractフェーズにおける真骨頂ではないか。

まだまだくる。女性からの彼女いるの?奥さんとはなんで別れたの?という類のテストに対しての100点満点の回答がこれだ。

「さっきも言ったように一口じゃいえない。しかし、ニーチェの言葉にもあるように、退屈さには神々を旗をまくってね、そういうことさ。」(p59「羊をめぐる冒険」)

どういうことだか筆者には全くわからない。ただ「彼女いるの?」というような質問に対し、嘘はつかずに(本当のことは言わずに)答えるというのがセオリー恋愛工学においては最高のアンサーなのではないだろうか。

また、「非モテ」の最大の的であるメンタル面が恐ろしく強靭なのもハルキストの特徴だ。国境の南、太陽の西内で既セクのイズミちゃんの従姉に出会ったときの主人公の心境を見て欲しい。

「僕は最初に彼女と顔を合わせたときから、この女と寝たいと思った。もっと正確にいうなら、僕はこの女と寝なくてはいけないと思ったのだ。」(p57)

勘違いしないで欲しいが恐らく彼は「ヤラなくてはいけない」「内定が欲しい」というメンタルで焦っているわけではない。「こいつに俺とやる以外に選択肢あるのか?」くらいのボスザルの心境なのだ。その証拠にだ、、

「そしてこの女だって僕と寝たがっていると本能的に感じた。」(p57)

あまりにクールすぎるプレイとメンタルにイライラしてくるほどだ。

オナ禁のメリットを体現する主人公

恋愛工学の中では「オナ禁」によってテストステロンが分泌され、男らしい体つきになり自信がつくこと(非モテの対極が自信だ)、頭の回転が早くなること、が発表されている。ただし、というべきかわからないが、最大のヒット作、ノルウェイの森の中での主人公ワタナベはこんなことを言っている。

「ときどきぬくもりが欲しくなるんです」(p109)
「ずっとマスター◯ベーションしながら待ち続けるべきなんですか?」(p211)

 ドリーさんも指摘の通り、「そうなんだよ!!!」「待ち続けるんだよ!!!」全ての男がそれで耐えているんだから、お前もそれで耐えるんだ。と言いたいのだが、やはり彼らはデフォルトでオナ禁なようだ。だからこそ、これまで紹介してきたような自信みなぎるプレイが可能なことを考えると、オナ禁の効果は絶大なのだろう。

 ┃Seductionフェーズの完全攻略方法

さて、そんなボス猿プレイを繰り広げたハルキストが最後のフェーズをどう乗り切るのか。ちなみに基本のACSフェーズの中で(ACSフェーズについては下記を参考にしてほしい)信頼関係構築のフェーズとなるComfort buildingは飛ばす。というよりも彼らはこのフェーズをサラッと流しているのだ。しいて言えば、ウィットに飛んだメタファーと、度々登場する「喫茶店のコーヒー」や「バーでのウォッカ」が和みの役割を果たしているのかもしれない。

cakes.mu

 本筋からそれたが、最後の口説きであるSeductionフェーズをハルキストはどう攻略しているのか。このフェーズにおいて、多くの一般男性が尻込みしてしまうようなことを彼らは一切躊躇しない。一言で言えば、

勇気

これを最大限に持ち合わせているのが彼らなのだ。恋愛工学の提唱者である藤沢氏も結局は「セッ◯スさせてほしい」と直接的でも間接的でも言えるかどうかに全てがかかっていると警告している。それを彼らは悠々と踏み越えていくのだ。

「やってほしい」(「ノルウェイの森」p259 )

草むらを歩いているときに入院している直子にワタナベが言ったセリフがこれだ。よく見て欲しい、たった6文字だ。これで草むらで手でしてもらうこととなる。

 ┃グダをクリアする

Seductionフェーズで最も起こりやすいのがこれだろう。逆に言えば「してもいいけど、付き合ってくれるの?」だ。そんなテストへの最高のカウンターを繰り広げているシーンを紹介しよう。

「本当に私と一緒になりたいの?」
「僕という人間には、僕の人生には、何かがぽっかりと欠けているんだ。失われてしまっているんだよ。そしてその部分はいつも飢えていて、乾いているんだ」(「国境の南、太陽の西」p244)

 みてくれ、この120点満点の返しを。そして2人はこの後結局寝ることになる。「付き合わないとできない」の返しのセオリーは「嘘はつかず、全く別の話にもっていく」に集約されると思うが、上の回答を見て欲しい。なんと解釈を女性に委ねるという最高のパスを女性にだしている。つまり都合良く見れば、付き合ってくれるのかも、と取れるのだ。さすが工学生首席。

 ┃(番外編)究極の弁明方法を証明しよう

工学生として優秀であればあるほど、バレてはいけない真実が明るみになるリスクは増えていく。そのリスクが現実になったときでさえ、ハルキストは最高にクールなのだ。前半にも登場した「国境の南、太陽の西」において、イズミちゃんの従姉と寝ていたことがイズミちゃんにバレてしまう。その際のイカす弁明を見て欲しい。

「僕と彼女のあいだに起こったことは決して本質的なことではないのだと。それは本来の道筋で起こったで出来事ではないのだと。それは一種の物理的な吸引力のようなものであって、僕の中には君を裏切ったというやましささえほとんどないんだ。」(p62)

「け、決してそんなつもりはなく、つ、つい出来心で。。◯◯ちゃんを嫌いになったわけじゃないんだ。ごめん許して欲しい」と一般の男がなりそうな場面でこの余裕だ。「本質的なことではない」のだ笑

***

本ブログは就活生向けに真面目にテクニックを紹介することがテーマだが、本稿は完全に番外編として捉えて欲しい。ただ就活工学も昇華しきると、ハルキストのようなプレイができるようになるのかもしれない。出会ってすぐに面接官を抱けるようになるまで、我々は精進したいと思う。

※最後に本稿を書くにあたり春樹小説を読み直す時間はなかったので抜粋はほぼ本書からさせてもらったことにお礼を述べたい。

 

村上春樹いじり

村上春樹いじり

 

 

 

 

 

「志望動機」がもたらす非モテコミットという悲劇

 

 「志望動機はなんですか?」

この質問に対する答え方に迷う就活生も多いだろう。答えは前回エントリー「僕は内定の方程式を証明しよう。 」で少し触れたとおり、シチュエーションによって違う、だ。今回のエントリーでは早い段階での面接というシチュエーションに限っての悲劇を紹介する。

いったん話はそれるが、早い段階でのこの質問は筆者はそもそも企業に問題があると思う。
考えてみてほしいのだが、一次面接で志望動機を聞くなど、そもそも合コンの自己紹介で男が女に、

 

「お前は俺のドコが好きなんだ?」

 

という質問をしているに等しい。これが許されるのは企業が西島秀敏ばりのイケメンか、村上春樹小説の主人公くらいなものだ。相手が西島秀敏なら、ジェネラルルージュの速水晃一に舐められるチュッパチャップスになりたい女性もいるのでは(ry)

失神

失神

 

企業の採用担当の目に触れるならば一言だけいっておきたい。学生の本音はほぼこんな感じだろう。

「そんなのねーよバカ。そもそもほぼ知らないのに志望動機なんてあるわけねーだろうが。でもしょうが無いから通過しそうな話するからよく聞いておけよ」 

ただ、、である本ブログのテーマはあくまでもどうしたら内定を取れるかだ。なので企業が悪いということを筆者は断言してしまいたいのだが、それを言っていても何も解決しないので、聞かれた場合のテクニックについて書いておく。

┃ウソだらけの異常な空間を脱する

合コンを引合いにだしたが、合コンで仮に男に自分のどこが好きか聞かれたとしよう。

「はい!さっき皆にお絞りを配ってくれていましたし、店員さんに対する態度も優しかったです。私も優しい親に育てられてきたので、"優しい"という共通点に運命を感じました」

合コンでこんな回答をするのか?100%しないだろう。なぜ就活という異常な空間では上記がまかり通るのか?聞く方も聞く方だが、答えるほうも答えるほうで痛すぎだと感じるのだがいかがだろう。ちょっと大げさかもしれないが、実際に序盤で答えられる志望動機なんてこのようなものだろう。実際、巷の就活本にも「自分の過去の経験(できるだけ今の自分の核をつくる原体験となっている部分)と企業の共通点を見つけて志望動機を作るといい」と書かれているのを私も数冊見つけた。

┃普通に答えればいい

では、どう回答するのがいいか?答えは簡単である。先程の合コンだったらなんて答えるか?

「いや、まだわかりません」

が本音だろう。(繰り返しだが相手が西島秀敏出会った場合は除く)

だったら面接でも同じだ。ただマイナス印象を与えるのも非合理的なので、失礼のない本音で答えよう。

「正直まだ深い理由は持っていません。ただ先輩が商社で働いていて、凄く楽しそうに働いているので僕もまず受けてみました。他にもコンサル等も見てみたいですが、面接という形でもいいので、まずは社員さんの空気感を知ったり、色んなお話を聞いてみたいと思って今日は来てみました。ですから、志望度に関してもまだわからず、これから色んな企業との比較の中で選択したいと思います。」

もう少し語れる人もいるだろうが、これがほぼ本音だろう。

┃悲劇の非モテコミット

このテーマは今後数回に渡り取り上げると思うが、巷で言われる「熱い志望動機」「第一志望、志望群と答える」というような回答をするとプラスが得られないだけならまだしも、逆に企業にマウントを取られるだけとなる。それが恋愛工学でいう「非モテコミット」だ。

skogaku.hatenablog.com

以前のエントリーで示したとおり、企業(女性)は「モテる就活生(男性)」が好きなのだ。であるならば、出会ってすぐに熱い志望動機を語ったり、第一志望ということを示したらどうなるか?

 

それはあなたがモテないことの証明にしかならない

 

であるならば、理路整然と「自分には他にも選択肢がある」ということを示せれば、モテることの証明になる。(内定を持っていることが最強のシグナリングになるということを以前示したときに「嘘をつくのもあり」というような意見が散見されたが、筆者は「嘘は全くもってススメていない」し今後も進めないので、持ってもいないのに他に内定を持っているというようなことを志望動機で語るのはオススメしない。あくまでも「これから他に見る企業がたくさんある」という事実で良い)

最後に誤解がないように書いておく。

内定=試行回数×ヒットレシオ(f’)
ヒットレシオ = f’(シチュエーション,テクニック)

今後執筆予定だが、本エントリーはあくまでも序盤の面接においてだ。

デートを重ねて(場合によっては身体も・・)の後と合コンの自己紹介では使うべきテクニックが全く違うことは忘れないでほしい。

僕は内定の方程式を証明しよう。

就活に悩んで自己啓発本を読んでいる諸君に告ぐ。いますぐその本を閉じて騙されたと思って「ぼく愛」を読んでみてほしい。そしてワタナベ君が気がついた強力なモテの方程式を身につけるのだ。

自分の「核」は努力だ!とか痛々しい自己分析をしている場合でもない。「自分はモノに例えるとまるで乾いたスポンジのようだ。つまり何でも吸収することができるのだ。」とか村上春樹ばりのESを書いている場合でもないのだ。

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

┃ベーシック就活工学における内定の方程式

ベーシック恋愛工学
モテ =試行回数×ヒットレシオ(f)
ヒットレシオ = f(イケメン度, 年収)

ヒットレシオは先天的なイケメン度と年収に左右されてすぐには変えられないとすると、まずは何よりも数を打つことが大事だ。という理論だ。

ベーシック就活工学
内定 =試行回数×ヒットレシオ(f)
ヒットレシオ = f(地頭, 人間性, いわゆる就活)

対して、ベーシック就活工学の方程式は上記だ。

勿論読者の皆様からは、普通に就活するだけじゃないかボケ!というツッコミは承知している。この後、一歩進んだアドバンスト就活工学を説明していく。しかし、藤沢氏が下記の理由で、いきなりアドバンスト恋愛工学を紹介しなかったように、私も就活生に「試行しない言い訳」を与えたいわけではないし、数を打つことはどの道大事なのでベーシック就活工学が本質ということは忘れないでほしい。

現実の世界では、同じ男が同じ女を狙う場合でも、ヒットレシオは大きく変わります。
ベーシック恋愛工学とちがい、アドバンスト恋愛工学では、むしろ試行回数の最小化と、
ヒットレシオの極大化を目指します。そうした重要なことをなぜ今まで伏せていたのかというと、多くの男がモテない原因は、単純に試行回数が少なすぎるからです。そして、アドバンストな内容を学ぶには、多くの失敗の経験が必ず必要です。だから、最初からそういうアドバンストな戦略を説明して、恋愛工学の基本ができていない読者に、安易な「試行しない言い訳」を与えたくなかったのです。(引用)週刊金融日記 第39号

┃アドバンスト就活工学における内定の方程式

アドバンスト就活工学
内定=試行回数×ヒットレシオ(f’)
ヒットレシオ = f’(シチュエーション,テクニック)

アドバンスト恋愛工学同様、アドバンスト恋愛工学でも、ヒットレシオに大きなパラダイムシフトが起きる。ヒットレシオに影響を与える要素は、どんなシチュエーションで、どんなテクニックを使うかということのみだ。ベーシック理論にあった地頭、人間性、就活は要素から抜けている。つまり、正しいシチュエーションで、正しいテクニックを使えば、誰であれ内定は取れる。

上の理屈から言うと、「誰でも内定は取れる」のだ。選考に落ちると、自分を否定された気分になる。内定が取れずに自殺する学生も国が把握しているだけで、年間30名もいるそうだ(メンタルがおかしくなる人はこれの1,000倍くらいいるのではないか?)本ブログの目的でもあるのだが、テクニックがあれば誰でも取れる内定で命をたつようなことや、精神を病むことを本ブログを通じて少しでも減らせればいいと考えている。

鼠「お祈りメールを受け取ったよ。どうやら僕は一般的にいって社会に向いていないタイプの人間なのかもしれない。無価値。バン」
僕「僕はそうは思わないね。足りていないのは明日の朝、僕がいつも食べているシリアルだけだ。シリアルにただ牛乳をかけて食べるのがたまらなく美味しいんだ。僕が何が言いたいかわかるかい?つまりそういうことなんだ。君に足りないのは毎日を楽しく過ごすためのテクニックだけなんだ。」

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

 

今後のエントリーで各シチュエーションにおけるテクニックを紹介していくので楽しみにしていてほしい。

 

 

 

 

僕はネットプロテクションズの採用を証明しようと思う。

※本ブログは就活生と企業の間の情報の非対称性を悲しんだ筆者が趣味の一環として企業を主観で分析する記事です。そのため、基本的には筆者が実際に肌感を持っている企業を対象に主観をふんだんに込めて書いていることをご了承ください。

 

"完璧な企業などというものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。"

風の唄を聴け/村上春樹著より一部編集

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

┃つぎのアタリマエをつくろう

新しいコンテンツに挑戦する本企画の初回は、つぎのアタリマエのつくろうでお馴染みのネットプロテクションズ。BtoBtoCのビジネスながらITベンチャー採用界隈では人気企業の1つです。詳細な分析はこの後しますが、いいから自分に向いているかどうか教えろよ、オラ!というせっかちな君に結論から。

<こんな君にオススメ>

  • 派手ではなくても確かに便利な事業を作りたい人
  • 手堅く勝てる領域のビジネスを作りたい人
  • 安定した収益があり、経営資産がある会社で新たな事業に挑戦した人
  • 地頭が良い人
  • 気持ちの良い、優秀な社員と働きたい人
  • キングダムでいうと王翦が好きな人

<こんな君には向いていない>

  • 1勝9敗でいいじゃんスピード重視で事業を起こしたい人
  • 儲かる市場優先で事業起こしたい人
  • コミュニケーション力抜群、営業なら任せておけ君
  • 考えるより行動派の君
  • 外コン行きたい、人は論破してナンボや君

主な理由は以下の考察を読んで欲しい。

┃会社立上げ時にはアタリマエでなかったこと

現在の主力事業である"NP後払い"は、普段の買物では商品を見てからお金を払うのに、なぜネットショッピングではそれが出来ないのか、という日常の疑問から生まれた。

そして驚くべきはその何気ない日常の「不」を、周囲からの「実現不可能」という評価にめげずに形にし、1億人が利用し、流通総額1,400億円まで仕立てた挑戦心と忍耐力にあると思う。(参考:BUSINESS|ネットプロテクションズ採用サイト)

この背景と成長ストーリーからも「勝てる領域を見つけ、徹底的にやりきる」企業文化を感じられる。キングダムで言えば柴田社長は「私は"絶対に勝つ"戦以外は興味がない」という王翦タイプと推測する。(←知らない人はそっと読み流してほしい)

┃何をやっている会社か?何がアタリマエになったのか?

決済という領域は本ブログの想定読者の就活生にはわかりづらいかもしれないので、ネットプロテクションズの主力事業である"NP後払い"をちょっと詳しめにピクト図にするとこんな感じだ。

f:id:skogaku:20180209232608p:plain

※ネットプロテクションズサイトを参考に筆者作成

要するに購入者のネットで商品も見えないのに先払いなんてちょっと不安、クレジットカードは使いすぎちゃうからなんか抵抗が…という不安を商品が先に届くという流れにすることで解決しているのだ。

逆に販売者側には、後払いの実施による債権回収リスクの担保(与信担保)と、新規顧客の獲得という価値を提供している。

┃アタリマエになった後払いサービスの現状の収益性と今後の見通し

f:id:skogaku:20180209233754p:plainBUSINESS|ネットプロテクションズ採用サイト

どれくらいアタリマエになったのかというのを見ると年間3,000万人が利用するしているとのことなので、日本人の4人に1人が使うサービスとして普及しているようだ。

次に収益性の観点からビジネスモデルの秀逸性を見てみても、
一言でいうなら美味しいビジネスというほかない。

2017年で見ると売上88億、粗利10億とのことだ。

サイトを見ると正社員が約100名、公開されていないが人件費や家賃等のコストも含めて1人平均コストが600〜700万くらいだとすると販管費が6〜7億円ほどで2億〜3億円ほどの営業利益が出ていることとなる。(ただし正社員以外のCS的な要素を外注しているようなので実際のところ営業利益はさらに低くなると想定)

特筆すべきは販売者側は一度NP後払いを導入すると解約するコストが非常に高い。
属にいうスイッチングコストというやつだ。なので、解約が非常に起こりづらいと想定できる。そのため、営業マンを増やさなくても、獲得した分が積み重なる美味しいビジネスモデルを構築しているのだ。

さらに、これにEC市場そのものの伸びが後押する。

f:id:skogaku:20180209235307p:plainhttp://www.meti.go.jp/press/2017/04/20170424001/20170424001-2.pdf

2016年度でみると総務省発表の流通額が15兆、NP後払いの流通額が1,400億なのでEC流通額におけるNP後払いの利用率は約1%とそれほど高いシェアを占めているわけではない。(ただし同上の総務省の発表によると複数回答可のアンケートでコンビニエンスストアでの支払い希望は36%と3人に1人以上いるようなので、やや1%というのは少ないようにも見える)

しかし2017年のEC市場規模が2015年から2016年と同様の110%成長を見せたとすると、16兆円のEC市場となり、シェアが仮に同様の1%だっとしても1,600億の流通額
に6%の手数料で100億近い売上、12億ほどの粗利が創出できる。

(あまり関係ないが売上=流通総額×手数料率だとすると、売上が88億、流通総額1,400億なので企業からの手数料率は約6%ほどと逆算できる。)

細かく計算したがつまるところ、市場も成長していて、一度導入されたら解約されにくい(シェアが奪われにくい)美味しい事業と筆者は見立てている。

※NP後払いの導入企業例や競合となるGMO後払いの事例を比べてみたが、
2つの決済システムを並列して使っている企業も見受けられなかった。

┃つぎのつぎのアタリマエを作れるか??

ここまでは良い点が目立つが、同社の今後の課題はなんだろうか。それは、NP後払いの次のアタリマエとして何を生み出すか、という部分ではないかと筆者は着目している。

f:id:skogaku:20180210002312p:plain

BUSINESS|ネットプロテクションズ採用サイト

採用サイトでも明示されているが、ここまで述べてきた安定的な収益性が土台にあることに加え、何よりも年間ユーザー3,000万(日本人の5人に1人?)の購買データを含む個人情報をストックしている。というのが最大の経営資源になる。

この資産をどう調理するか、が今後のアタリマエの鍵となるのではないだろうか。

「会員制ポイントサービス」と位置づけられている、フフルルポイント - お得に貯まる使えるポイントサイトや「WEBマガジン」フフルルマガジン | 日々の彩り、モノとの出会いが既に関連事業で行われているが、どちらも収益の柱としては育っていないように見える。会員サービスはユーザーの粘着性を高める位置づけとも考えられるので、直接的な収益は見ていないかもしれない。また後者のフフルルマガジンは運用がストップされたようだ。冒頭に書いているが「完璧な企業というものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」ということで、色んな領域に挑戦するならば失敗はつきものだ。

またもう一つ筆者が気になるのが購買者のニーズがどこまで存在するのか、という点だ。というのもこれは個人の感想なのだが、基本的にECでの買物をする場合、クレジットカード全てが済むし、今後は仮想通貨での決済というようなものも出てくるだろう。その中で、「わざわざ後払いでコンビニに行って支払う」という消費者の心理が私には掴めていないのだ。事実利用者がこれだけ多いので、あくまでも個人の感想なのだがそこは個人的に不透明感が残る。

┃どんな人におすすめでどんな人には向いてない?

やっと冒頭とリンクさせられるのだが、ここまでじっくり読んでくれた読者は、これまで同社が、ちょっとお固めに見える決済という領域にトライし、着実に高収益モデルを実現してきたことがお分かりいただけたと思う。

また直前で触れたように膨大なビッグデータ保有している。

ここが同社の最大のアキレス腱であり、骨のある学生からしたらやりがいのある部分と感じるのではないだろうか。

なのでこのような学生には向いているのではないかと冒頭で記載した。

  • 派手ではなくても確かに便利な事業を作りたい人
  • 手堅く勝てる領域のビジネスを作りたい人
  • 安定した収益があり、経営資産がある会社で新たな事業に挑戦した人

ちなみに個人的にはメディアや広告領域が好きなので、
購買者から他社が集められない口コミを集める口コミメディアや、
販売者の売上を伸ばしつつ自社の決済手数料を伸ばすマーケティング支援、
ビッグデータサードパーティに販売するあたりに興味がある。
(余談だがこう考えると同社の採用インターン等は非常に設計しやすい)

少し話がそれたが、逆に「決済」「Fintech」「BigDate」という領域から軸足を移すことはほぼないと考えられるかつ、それほど多くの事業を一時に立ち上げている様子でもないので、
(正直もう少し色々トライできるのではないかと思ってしまうほどだ)

  • 1勝9敗でいいじゃんスピード重視で事業を起こしたい人
  • 儲かる市場を見つけて事業起こしたい人
  • 考えるより行動派の君

上記のような例えばCyberAgentDeNA、Recruitの特性が好きな人には向いていないと考える。

また少し前の社長のインタビュー記事で語られていたのは、営業も外注し、正社員には企画職を求めていくとのことだったので、

  • コミュニケーション力抜群、営業なら任せておけ君

営業が得意な学生が力を発揮できるシーンは少ないように思う。

┃どんな人達が多い?

ここは主観でしか語りにくい部分なのだが筆者が接したことのある同社の社員の印象を一言でまとめると「いい人かつクレバーな人」という印象だ。

いわゆる体育会系の熱さが前面に出ているわけではないが、
みんな凄く接しやすいいい人だ。

「いい人」というのはチープなようでいて、
チームで協力して行う仕事においてはむしろ必要条件となる。

また物事を俯瞰して捉えて適確に判断をするクレバーさを感じる。

キングダムでいうと蒙恬のようなタイプだろうか(しつこい) 

キングダム 49 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 49 (ヤングジャンプコミックス)

 

ということで、これにて、だいぶ長くなったが本音の企業研究第一弾は校了となる。

もし自社の記事を掲載してほしい、あの企業を知りたいというような声があればTwitterのDMかメールアドレスに送ってほしい。

twitter.com

✉:kntskmあっとgmail.com 

内定がないから内定がない。みんなモテる人が好きなのだ。

「ねえ、つくる、君は内定を手にいれるべきだよ。どんな事情があろうと。私はそう思う」(色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年)※一部編集

僕もそう思う。 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

就活の時期になると、一部の就活生は自信満々になり、
一方多くの就活生は内定を取れずに自暴自棄になったりする。

何を隠そう、筆者も人生で一番苦労したのは就活活動といっても過言ではない。

では両者の差はいったいどこにあるのか?
もちろん細い答えはたくさんあるだろう。
ただ私はあえて断言したい。

内定を取ること

逆説的だがこれが内定を取るために大事なことだ。

間違っても巷の就活本を参考に自己PRをひねるというようなことをしないでほしい。
はっきり言って時間の無駄だ。

就活関係で秀逸な本に中川淳一郎氏著作「内定童貞」という本があるが、
この本の中で、以下に世間一般の自己分析や自己紹介の書き方講座がイケてないか紹介されている。

私は多種多様なアルバイトを経験しました。中でも一番の思い出は、気ぐるみショーの仕事です。気温33度の真夏に分厚いぬいぐるみを2時間も着ていねばならず、本当に大変な思いをしました。でも子どもたちの満面の笑顔を目にして、心から充実感を感じました。辛くてもやり遂げる喜びを体感できたことは、アルバイト経験を通じて得た最高の収穫だったと思います。

上記が業界の雄、マイナビが提示した自己PR文の記入例だ。

この自己紹介を見て人事が感じるのは

「体力あるな、こいつ」

「暑さにつよいな、こいつ」

ということだけである。(「内定童貞」/中川淳一郎著) 

内定童貞 (星海社新書)

内定童貞 (星海社新書)

 

この本は笑いながら読めるので就活生と企業人事にはぜひオススメしたい 

┃生物学的な観点からみた時の「内定」シグナリング

あて、本題に戻ろう。なぜ内定のために内定が大事か。

skogaku.hatenablog.com

前回のエントリーで、企業(女性)はエントリーコストや採用リスクが高く、失敗できないため恋愛市場でいう女性に置き換えられると説明した。さらに企業の経営や人事は当然、企業が淘汰されないように優秀な遺伝子(社員)を採用するようにインストールされている。

そこでだ、いかに自身が優秀であるかを示すシグナル、それが内定なのだ。

実際に筆者が採用担当をしていたとき、◯◯社(特に採用競合であればあるほど)の選考が結構進んでいる、内定を持っている等聞くと、それまではあまり良い印象を持っていなくても、「あれ、何か聴き逃しているかな?もしかして引き出せてない一面あるかもな」等考えてしまうことが多々あった。

世の中の女性は胸に手を当てて考えてみてほしい、
「モテる男性」と「モテない男性」がいたら
ファクターがこれだけだとしてどちらを好むか。

こんにちは、建前君。

「モテない男性のほうが浮気もしなそうだし、尽くしてくれそうでいいなー」

そうだよね、本音君。

「モテる方がいいに決まってるじゃん。みんなが欲しがってるんだから良い男に決まってるし、この人と付き合ったら皆に自慢できるじゃん」

(世の中言って良いことと悪いことがあるので、そろそろ就活美談軍と女性軍から集中砲火を浴びる気がしてきた)

ちなみにリッチマンプアウーマンの中で小栗旬が演じる日向徹社長も説明会に来た学生に同様のことを言っている。

そうだな、内定を5個以上持っていない学生はいますぐ帰ってくれ。こんな時期にわざわざ説明会をやっているのは、他社が寄りすぐった人材のみに出会えるからだ。こんな時期になって内定を1つも持っていないやつに用はない! 

私が言うことは納得してくれなくても小栗旬ほどのイケメンが言うことと思って聞いて欲しい。

┃内定童貞からの卒業

その1つをどうやって取ったら良いか教えろよ!オラ!

という罵声が聞こえそうなのだが、その取り方こそが本ブログのテーマなので、

これから様々なテクニックを体系的に紹介したい。

ただここで1つだけ紹介するとしたら、応募企業の格を下げて内定を取っておくことだ。

大手企業志望ならば、選考が早いベンチャー企業の内定を取っておけばいい。

ベンチャー企業志望ならば、ベンチャーの中でも選考難易度が高くない会社やブラック企業と呼ばれているとことでも内定をもっておくといい。

その事実が直接的にシグナリングにもなるかつ、自分の心の余裕にもなり、余裕がある就活生を演じることができる(というか本当に余裕が生まれる)

Sランクの女性を童貞男子が落とせるわけはないのだ。

繰り返しだが、内定獲得のための就活ゲームのハッキング方法「就活工学」は今後明らかにしていくので楽しみにまっていてほしい。

 

 

恋愛市場における男女の性差は就活シーンにおいてどうなるか

本エントリーはこの後度々出てくるベーシック理論になるため

特にこの記事でフォーカスすべき内容はないという前提で書いておく。

村上春樹の本質を知らないで、村上春樹作品を読んだら、すぐに出会った女を抱きながらカシューナッツを食べる"ワタナベ"にイライラしかしないだろう。ベーシック理論を知らないのはそれと一緒さ。

僕はわかったふりをして頷いた。 

はるき小説に出てくる僕のように分かったふりをして見て欲しい。

本題に移ろう。

┃恋愛市場における生物学的な見地からみた男と女

本企画「ぼくは愛を証明しようと思う。」のネタ元になっている
「恋愛工学」の中でコア理論の一つになっているのが
生物学的な見地からみた時に生まれる男と女の行動様式の違いである。 

生物学的には全ての動物は自分の遺伝子を次の世代になるべくたくさん引き継ぐように行動しています。 哺乳類のオスは、精子の製造コストが非常に安いので、論的には一匹のオスが世界中のメスを妊娠させることが可能です。  しかし、メスの場合は少し話が変わってきます。例えば人間のメスの場合、卵子は一ヶ月に一個しか排卵されませんし、 妊娠した場合には子供を子宮の中で一年近く育て、さらにある程度子供が育つまで授乳に一年ぐらいかかります。 つまり、メスの場合は理論的に生涯で産める子供の数が限られているのです。(金融日記第12号より)

詳しくは下記メルマガをご覧いただきたいが、凄く簡単にいうと男はいくらでも挑戦ができるが、女性は慎重にならざるを得ないという話だ。(倫理観の話ではなく理論的に言えばの話で、いくらでも男は挑戦できるなんてヒドイ!というクレームは受け付けない)

┃就活シーンにおける男と女

この性別による固有さを採用活動における企業と学生に置き換えるとどうだろう。

内定をもらうまでは、
男性:学生、女性:企業という風に置きかえられる。

内定をもらって安定した後は立場が逆転するが、本ブログのテーマは内定を取るためのテクニックなのでどちらかと言うと内定までの方を見て欲しい。

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就職活動においてネットの普及や大手ナビさんのエントリー数増やそうキャンペーンの力も働き学生のエントリーコストは非常に安い。ドワンゴさんなどの例を除き面接などは無料で受けられる。多くの企業にアプローチできる下地があると言っていい。一方、企業側は出会える学生は限られており、内定を出せる数で言えばその数%(高くても10%くらい?)がせいぜい妥当といったところだろう。筆者が採用を担当していたころも数千名に会って内定を出すのは1%くらいだったように記憶している。

さらに企業は内定を出したら簡単なことでは取り消せない。
(もっといえば解雇規制のせいで入社してからも解雇できない)

なので男女の際と同じように理屈で考えても、企業は内定を出すのに慎重にならざるを得ない。 

生物学に少し踏み込むなら、男性が遺伝子をばらまくように、就活生はエントリー数を増やすこと。女性が優秀な遺伝子を取り込むように、企業は優秀な人材を取り込むことをインストールされたOSだと思ってもらうとわかりやすいかもしれない。 

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

 

┃男性(就活生)が女性(企業)をどう口説くか

よって今後の理論のベースになるのは、男性が女性を口説くための恋愛工学を、
就活シーンに当てはめて就活生が企業を口説く方法を紹介する「採用工学」である。

言説の流布ともいうべき市場に採用工学がどう切り込めるが筆者も楽しみにしている。

 

僕は愛を証明しようとは思わないけど、就活は証明しようと思う。

藤澤数希氏の「僕は愛を証明しようと思う。」

蜜壺自衛軍?かどうかネーミングは忘れたが、彼ら彼女らを中心に賛否両論あるのは否定しない。というよりもあってしかるべきだろう。ただ個人的には著者の意見には大賛成である(そもそも賛成でなければこんなタイトルはつけないが)

その理由が本ブログの目的とも重なるのだが、藤澤氏の主張は決して「やるため」のテクニックが大事といっているわけではない。

本のタイトルにもある通り「愛」というゴール、目的のためにはテクニックが必要で、
その愛を獲得するための方法が現在の世の中欺瞞に満ちている。その欺瞞に対するアンチテーゼとして「恋愛工学」が導かれていると筆者は理解している。

話を戻そう。

では就職活動はどうか?

筆者が知見のあるベンチャー就活領域中心の話ではあるが、これほど情報の非対称性が存在し、その対称性を無くすはずの(広義の)メディアがその非対称性を増幅させている領域は他にあまり類をみない。

ベンチャー支援エージェントの功罪

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そのメディアの代表プレイヤーがベンチャー支援のエージェントだ。

彼らの犯した、いや、犯している功罪は大きい。

彼らが重宝される理由は何か?それは簡単で、ベンチャー希望の就活生からするとベンチャー企業の数は山ほどあるが、知っている企業なんて数社しかないため、多くのベンチャー企業の中から(自称)厳選したベンチャー企業を紹介してくれるエージェントの存在は偉大なのだ。

一方、彼らの罪はどこにあるか?それは集約すると1点につきる。

┃広告主から対価を得るビジネス構造

エージェントは企業からお金をもらって動いている存在なのだ、だとすれば彼らは学生に各企業に対する本音なんて言えるはずがない。仮に顧客企業でないにしても、将来の顧客になることも考慮したら、当然そこも考慮したポジショントークが必要になるのは火を見るより明らかだ。ちなみに同じ理由で大手vsベンチャー企業の議論も、ポジショントークであることがほとんどのように思う。

本音を言えない、という証拠は何か。
それは今すぐ支援会社のwebサイトを見に行って見て欲しい。
顧客企業の紹介やインタビューが並んでいる。

「圧倒的成長、新規事業、社会価値、チームプレイ」

伊勢丹のデパ地下にでも来てしまったのかと目を覆いたくなる。

確かに書かれているそれは100%嘘ではないだろう(と信じている)

が、、

企業の課題や悪い点はどこにも1つも書かれていない

そんなことが本当にあるのか?

どんなに格好いい、可愛いモデルも欠点くらいありそうなものなのだが。

ちなみに全く同じ理由で就職市場を変えようとしているのが南社長が率いる「ビズリーチ」だ。彼らは企業からお金をもらったエージェントが、「あなたにぴったりな企業をみつけました」と求職者を誘導することに真正面から反対し、転職希望者からお金を取るモデルに変え、業界にイノベーションをおこしている。(ただし感覚値だがビズリーチを利用して求職者を探しているのが企業ではなく、7割近くエージェントになってしまっているのは残念だ)

┃僕は就活を証明しようと思う

エージェントがそうなるのはビジネスである以上仕方ない。

そこで私は微力ながら本ブログを通じて、利害関係がないから提供できるフラットな情報(エージェントのメディアとしてやる案もあったが上記理由で却下した)を行いたい。

上記がコンテンツの1つの軸で、もう1軸は内定を取るテクニック論だ。

だいぶ間が空いてしまったが、冒頭に書いたように藤澤氏の恋愛工学が手段として「やること」を実現するメソッドなら、就活工学は「内定」を実現するメソッドだ。

内定を取ることがゴールじゃない!テクニックじゃなくて想いだ!!

という就活美談軍の叫びが聞こえるが、

敢えて言い切ると内定がゴールで、テクニックの駆使がそれに有効な手段だ。

どういうことか、感情的に理解されないことも多いだろうが
次回以降のエントリーで紹介してみたいと思う。

"結婚して幸せにしたい女がいたって、付き合えなきゃ幸せにできないだろ?それと一緒さ、地球が反対に回転し始めたって、企業でやりたいことがあるなら、内定を取らないといけないんだ"