僕は就活を証明しようと思う。

完璧な就活というものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

高校生の時に知りたいマネーリテラシー【ふるさと納税編】

┃資産形成の方程式

僕は高校の授業でマネーリテラシーを教えるべきなんではないかと常々思っている。

なぜなら資産形成の恒等式なんて高校で習うどの公式よりも簡単だ。

 

資産 = (収入 - 支出)× 運用利回り

 

これが美しき恒等式だ。どうだ、数列の公式よりよっぽど簡単だろう。

なのに世間に溢れている情報や親がすすめる情報はどうだろう?

 

節約してちゃんと貯金しなさい

 

節約はしようもあるだろうが、貯金なんてしていたところで利回りなんてほぼないのは皆さんご存知だろう。親の世代から「貯金」がなぜ呪文のように繰り返されるのかというと詳しい説明は省くが、時はバブル期、定期預金の利率が6%を超える時代を生きてきた人々なのだ。それは貯金が神話のように思えて当然だし、他の選択肢を吟味する必要があるかと言われればないのだから知らなくて当然だろう。

 

1)収入をあげる、2)支出を減らす、3)運用利回りを上げる

上記については、下記のあたりの書籍に詳しいので読んでみるといい。

 

┃本当の収入を知っているか?

ところで貴方は自分の収入を知っているだろうか?毎月預金口座に振り込まれる金額のことではない。サラリーマンは自分の稼ぎから源泉徴収という形で税金が引かれており(国が個人から税金をとりっぱぐれないようにする制度ともいえる)、その税金率は所得の約20%ほどに及ぶ。さらに社会保険料は会社と個人が折半で負担しているため、その分が人件費に織り込まれていると考えると所得の約30%ほどの税金を国に納めていることになる。サラリーマンの平均生涯所得が約3億と言われているので、約1億ほどの税金を国に納めていることになる。。

┃税金が控除された上にお礼の品がもらえる魔法の制度

上記の税金についてや、サラリーマンが行う節税の方法についてはこちらの書籍に詳しい。

数ある節税制度の中でも、今回紹介したいのは「ふるさと納税」という魔法の制度だ。

kurashinista.jp

すごく簡単にいうと、自治体に寄付をすることで、その自治体からお礼の品が届く。
これだけなら寄付という名目て商品を購入したに過ぎない。もちろん、これだけではなく、寄付額から2,000円を引いた額が所得税、住民税から控除されるのだ。

┃本当に感じる「ふるさと」の愛

上記の説明よりも筆者の体験をもとにしていただいた方がイメージが湧くだろう。

1)「さとふる」のような、ふるさと納税ポータルで寄付したい自治体、御礼品を決める。

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2)実際に寄付をする

筆者は妻が広島出身ということもあり、地元広島の中から欲しい返礼品を探した。

 

www.satofull.jp

 

3)お礼の品が到着

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そして届いたのがこちらだ。地元の良さをPRするのが制度の1つの狙いとあって、届いた返礼品のウイスキーが抜群に美味しかったことは勿論、市長さん?からの手紙などが入っており本当に行きたくなってくるから不思議だ。

4)ワンストップ特例を使えば超簡単

税金って聞いただけでうんざり、、、手続きとか面倒なんでしょ?一つだけ言えるのは、その手間を惜しむことで多くのコストを払っていることに気がつくべきだということだ。行動経済学の話ではないが、人は損失回避の思考が強い。であれば例えばだが、「ふるさと納税しないことで年間10万以上損してますよ!」と言われたほうが感じることがあるかもしれない。ワンストップ特例を使えば超簡単なのに加えて、10万以上の損失を回避できる。

www.satofull.jp

 

上記で納税の手続きは終了だ。あとは届いたウイスキーでも飲みながら、税金が控除されるのを待つだけという魔法のような制度。イケてる社会人としてマネーリテラシーは必須の教養だと思うが、その踏み絵としても「ふるさと納税」の実施有無はひとつ基準になるのではないだろうか。

┃注意点は少しだけ

・いくらでも寄付できるの?寄付額については下記のように限度があるので寄付前に確認が必要だ。(当然ながら自分が納めている税金以上に寄付はできない)

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出典 https://kurashinista.jp/column/detail/3835

・いつ戻ってくるの?確認方法は?

注意したいのが寄付してすぐに税金が控除されるわけではない。
(なので現金に余裕が無い方にはあまりおすすめできない)

shokonoaruie.com

上記記事が詳しいが抜粋すると「ふるさと納税をした翌年6月から翌々年5月までの12か月間に支払う住民税が安くなる」のだ。(ワンストップ特例を利用すると、所得税からの還付はない)