僕は就活を証明しようと思う。

完璧な就活というものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

僕は愛を証明しようとは思わないけど、就活は証明しようと思う。

藤澤数希氏の「僕は愛を証明しようと思う。」

蜜壺自衛軍?かどうかネーミングは忘れたが、彼ら彼女らを中心に賛否両論あるのは否定しない。というよりもあってしかるべきだろう。ただ個人的には著者の意見には大賛成である(そもそも賛成でなければこんなタイトルはつけないが)

その理由が本ブログの目的とも重なるのだが、藤澤氏の主張は決して「やるため」のテクニックが大事といっているわけではない。

本のタイトルにもある通り「愛」というゴール、目的のためにはテクニックが必要で、
その愛を獲得するための方法が現在の世の中欺瞞に満ちている。その欺瞞に対するアンチテーゼとして「恋愛工学」が導かれていると筆者は理解している。

話を戻そう。

では就職活動はどうか?

筆者が知見のあるベンチャー就活領域中心の話ではあるが、これほど情報の非対称性が存在し、その対称性を無くすはずの(広義の)メディアがその非対称性を増幅させている領域は他にあまり類をみない。

ベンチャー支援エージェントの功罪

f:id:skogaku:20180203233509p:plain

そのメディアの代表プレイヤーがベンチャー支援のエージェントだ。

彼らの犯した、いや、犯している功罪は大きい。

彼らが重宝される理由は何か?それは簡単で、ベンチャー希望の就活生からするとベンチャー企業の数は山ほどあるが、知っている企業なんて数社しかないため、多くのベンチャー企業の中から(自称)厳選したベンチャー企業を紹介してくれるエージェントの存在は偉大なのだ。

一方、彼らの罪はどこにあるか?それは集約すると1点につきる。

┃広告主から対価を得るビジネス構造

エージェントは企業からお金をもらって動いている存在なのだ、だとすれば彼らは学生に各企業に対する本音なんて言えるはずがない。仮に顧客企業でないにしても、将来の顧客になることも考慮したら、当然そこも考慮したポジショントークが必要になるのは火を見るより明らかだ。ちなみに同じ理由で大手vsベンチャー企業の議論も、ポジショントークであることがほとんどのように思う。

本音を言えない、という証拠は何か。
それは今すぐ支援会社のwebサイトを見に行って見て欲しい。
顧客企業の紹介やインタビューが並んでいる。

「圧倒的成長、新規事業、社会価値、チームプレイ」

伊勢丹のデパ地下にでも来てしまったのかと目を覆いたくなる。

確かに書かれているそれは100%嘘ではないだろう(と信じている)

が、、

企業の課題や悪い点はどこにも1つも書かれていない

そんなことが本当にあるのか?

どんなに格好いい、可愛いモデルも欠点くらいありそうなものなのだが。

ちなみに全く同じ理由で就職市場を変えようとしているのが南社長が率いる「ビズリーチ」だ。彼らは企業からお金をもらったエージェントが、「あなたにぴったりな企業をみつけました」と求職者を誘導することに真正面から反対し、転職希望者からお金を取るモデルに変え、業界にイノベーションをおこしている。(ただし感覚値だがビズリーチを利用して求職者を探しているのが企業ではなく、7割近くエージェントになってしまっているのは残念だ)

┃僕は就活を証明しようと思う

エージェントがそうなるのはビジネスである以上仕方ない。

そこで私は微力ながら本ブログを通じて、利害関係がないから提供できるフラットな情報(エージェントのメディアとしてやる案もあったが上記理由で却下した)を行いたい。

上記がコンテンツの1つの軸で、もう1軸は内定を取るテクニック論だ。

だいぶ間が空いてしまったが、冒頭に書いたように藤澤氏の恋愛工学が手段として「やること」を実現するメソッドなら、就活工学は「内定」を実現するメソッドだ。

内定を取ることがゴールじゃない!テクニックじゃなくて想いだ!!

という就活美談軍の叫びが聞こえるが、

敢えて言い切ると内定がゴールで、テクニックの駆使がそれに有効な手段だ。

どういうことか、感情的に理解されないことも多いだろうが
次回以降のエントリーで紹介してみたいと思う。

"結婚して幸せにしたい女がいたって、付き合えなきゃ幸せにできないだろ?それと一緒さ、地球が反対に回転し始めたって、企業でやりたいことがあるなら、内定を取らないといけないんだ"